Alligator通信 2020年11月号 もう年末??

 前半ぐずぐずの10月もだんだんいいお天気になり秋晴れを楽しもう...と思ったらもう今年もあと2か月!

ついこの間、ニューオリンズで演奏していたと思ったのに。
コロナでいろいろなことが止まってしまったみたいな今年。
この時間、ストップして、なかったことにできたらいいのに、なんて思うこともあります。
それでも時は流れて、人生は進む。
振り返った時に、あの時はのんびり時間があったなあ、なんて思い出す日も来るのでしょうね。
考える前に動け、なんて急かされて生きていた日々。でも人間は考える生き物。悩んで、選んで、後悔して、やり直して、喜んで....。思いもかけないトラブルもあるけど、思いもかけないご褒美も、幸せもやってくる。
「苦あれば楽あり」 
なんとシンプルで、真実を言い当ててた言葉なんでしょうね。
スピードが出せない時は、ゆっくり風景を楽しむ時間を味わいましょう。


動画公開中🎵___

横浜ジャムチャンネル  「What's New Orleans」 Soul Food Cafe Live! 
古川奈都子 (p,vo) 曽我清隆(tp)  菅野淳史(tp)  海付 豊(cl,sax) 小林真人(b) 平林義晴(ds)
一度やりたかった、双頭 2トランペットのライブが実現しました!たっぷり50分のライブ、ホットですよ~。

「アートにエールを!」 【ジャズは続くよ・ Jazz Continues !】
古川奈都子トリオ+1 【Bourbon Street Parade】
古川奈都子 (p,vo) 海付 豊(cl,sax) 佐久間 和 (g) 小林真人(b)

11月のライブ___
お店はどちらも感染対策をしっかりしています。
席数を減らしているところもありますので、ご確認、ご予約を頂けるとありがたいです。
(体調がすぐれない時は無理をなさらずに....)
詳細はライブカレンダーをご覧ください
http://www.pianonatsuko.com/schedule.html

11/6(金) 自由が丘・マルディグラ ハートフルニューオリンズジャム

11/7(土)用賀・キンのツボ    出口優日(vo) 
 焼き鳥やおでんをつまみに、軽やかにエネルギッシュにスイングする優日ちゃんとDUO。

11/9 (月) 関内 Apple  高木潤一(gt)
 前回私が体調不良でお休みしてしまったDUO,リベンジ!

11/12(金) 桜木町 ランドマークホテル シリウスラウンジ  solo
 70階からの絶景は、窓際の席の予約がお勧めです。薄暮、日没、夜と変わる空の色に見とれちゃいます。

●11/13(金) 西荻窪・ミントンハウス 古川奈都子トリオ  海付 豊(cl,sax) 佐久間 和 (g)  
 セカンドステージは、レパートリーをアルファベット順にお送りする「レパートリー棚卸」♡
今回は「B」の部・第1回 です。 ◆配信もあります◆  http://www7b.biglobe.ne.jp/~mintonhouse/

11/18(水) 関内 Apple  鈴木史子(vo) 
 日本のジャズボーカルの至宝、史子さんとのDUO

11/20(金) 川崎 ぴあにしも  「ピアノバーナツコ」海付 豊(cl,sax) 投げ銭方式
 美味しいおつまみとリラックスしたジャズをお気軽に。ゲスト参加もウエルカムです。

★11/23(月・祝)つくば市ふれあいプラザ15周年イベント 
・多目的ホール:会場13時00分 開演13時30分  
・15周年特別価格チケット 1,500円 ・限定 150名  
<チケット購入・お問い合わせ>   つくば市ふれあいプラザ ☎029-876-2311
Soul Food Cafe4  出演は15時ごろから1時間ステージの予定です。
古川奈都子 (p,vo) 海付 豊(cl,sax) 新井健太郎(b) みのみや俊介(ds)

11/26(金) 桜木町 ランドマークホテル シリウスラウンジ  solo 

◆11/27(金) 浅草・HUB浅草店 Soul Food Cafe 毎月最終金曜日 ◇配信あり◇
少しずつ賑わいを取り戻してきています。メンバーも様々な組み合わせでバラエティー豊かにお届けします。
菅野淳史(tp) 海付 豊(sax) 小林真人(b) 平林義晴(ds)

11/30(月) 関内 Apple  出口優日(vo) 
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◇ウイズコロナ、なんて言葉もすっかりお馴染みになり、唾液検査場の壁には「レモンと梅干の絵」が貼ってある、なんて笑い話にしてます。
まだ治療法のない病気、確かに怖いです。でも生きていくことはある意味、「賭け」。
初めてニューオリンズに行った頃はアメリカ南部は怖い、というイメージが強くて、大丈夫か、とずいぶん聞かれました。
たぶん、危ないこともあったのでしょう(気が付かなかったけど)。でも怖いから、と行かなかったら私のジャズ人生はなく、音楽でこんなに心満たされること、音楽を通してこんなにたくさんの人と素晴らしい縁をもらえることはなかった。
コロナのお陰(?)で自分はどう生きていたいか、どんなリスクなら、「あちゃ~、そうなっちゃったか、でもしゃーない、納得」できるのか。ゆっくりじっくり考える機会になりました。
1日のダフネに集まってくれた皆さんの中には癌の闘病中の方、ご家族を介護している方、いろいろ大変な状況を抱えていらっしゃる方もいました。でも、本当に明るい笑顔で、演奏を楽しんでくださった。人に喜んでもらえることができるって、ありがたい、以外の何物でもありません。
ベッドミドラーの歌った「ROSE」の一節。
"the soul afraid of dyin'    That never learns to live"

◆毎年一番スケジュールの賑やかな11月ですが、今年は「新宿トラッドジャズフェスティバル」も中止になってしまいました。
寂しいなあ...。

◇クリントイーストウッドの「運び屋」という映画を見ました。昔気質、家族を顧みないで自分のやりたいことをやってきた90歳のお爺ちゃんが孫娘の結婚式費用や傾いた友人の店を立て直すためにヤクの運び屋になりながら、最後に家族と過ごす時間が何より大切だと気付き、最後にそれを実践する物語。
彼が麻薬満載の車を運転しながら、途中でパンクして困っている黒人親子を助けちゃうシーンが、良いのです。
「最近の若いのは車のいじり方も知らない」なんて憎まれ口をたたきながら、パンクを直してあげて、最後に「気をつけてな、二グロの兄さん」と屈託なく声をかける。相手は一瞬困惑するけど、「今は二グロ、って言わないんですよ、ブラックって言うんです」ってやんわり訂正する。差別とか、分断は言葉の表面だけでは分からない。言葉やスローガンがもっと複雑な内部の気持ちを切り捨て、分断をはっきり決定してしまう様子はちょっと怖いな、と思います。どこかにユーモアがなくっちゃね。

大統領選挙を見ながら、アメリカ人も、きっと人のつながりを懐かしんでいるんだろうなあ、と思います。でもその方法がわからない。汚い言葉を投げ合った結果、失われてしまった絆や信頼。取り戻すのは時間のかかること。
でも不可能ではない。また一から、と思って作り直す、その作業のことを希望、って呼ぶのでしょうから。
pianonatsuko.com