Alligator通信 2020年8月号 夏はちゃんとやって来る

 梅雨が明けました!

記録的な日照不足だった7月の後だけに、気持ちよさもひとしお。
なかなか育たなかった夏野菜も、元気に出てくるのが楽しみです。
海に行けなくても風はそよぎ、山に行けなくても緑は薫ってきます。
日差しと熱のエネルギーを音楽にがしがし注いじゃう。
「不急だけど不要じゃない」ので。
皆様もどうぞお元気で、良い夏を。
8月のライブ___
お店はどちらも感染対策をしっかりしています。
急な変更がある場合もあるので、ご確認、ご予約を頂けるとありがたいです。
(体調がすぐれない時は無理をなさらずに....)
8/5(水)   関内 Apple  鈴木史子(vo) 
8/6(木)   自由が丘・マルディグラ ハートフルニューオリンズジャム
8/12(水) 関内 Apple  坂元杏里(vo) 
8/13(木) 桜木町 ランドマークホテル シリウスラウンジ solo 
8/18(火) 西荻窪・ミントンハウス 古川奈都子トリオ海付 豊(cl,sax) 佐久間 和 (g)
8/21(金) 川崎 ぴあにしも  海付 豊(cl,sax)
8/26(水) 関内 Apple  小和瀬さとみ(vo) 
8/28(金) 浅草・HUB浅草店 Soul Food Cafe ライブ復活!! ◆配信あり◆
8/31(月) 桜木町 ランドマークホテル シリウスラウンジ solo 

スケジュール詳細はライブカレンダーをご覧ください
◆演奏の予定がニュースの度に変更になる日々。
でも、ジャズが生まれたころのニューオリンズで音楽を奏でていた人々なんて、明日のことも、生きているかも、わからなかったんだろうな。
これ、とても精神力のいること。ニューオリンズの黒人たちがみんな哲学的である理由がじわじわと分かってきます。
誰にも奪われないもの、他のものに置き換えられない光を、自分の心の中にしっかりと打ち付けなくては生きられない。だから彼らの音楽は、個性的で強い。
◇ココロの栄養になってくれたTV番組二つ
”No Art No Life”
何年も延々と点を書き続ける人、壁紙を唾液ではがしながら絵を描く人、落ち葉で動物を折る人....。ガツンと心を揺さぶってくれるアートを毎週、5分の番組で紹介。表現し続けること=自分の人生を生きるってことなんだと、再認識。
”ヒグマと老漁師” 
知床の”ルシャ”という港で鮭漁を営む漁師さんは、ヒグマと生活圏を分け合い、近寄って来るヒグマを「こら!」って叱って追い払う。どんなに自然が厳しくても絶対に餌を与えない。一度でも餌を与えれば、餌欲しさに人を襲うようになる、そうすれば銃で撃たなくてはならなくなるから、と。けど、イルカが打ち上げられてると、流されないように尻尾を岩に縄で結びつける。
「人ができることはそこまで、人の営みも自然の一部。」その迫力に胸を打たれます。
どちらの番組も人間が自分のやり方で生きることの力強さを描いていて、心がちょいと弱り気味の時に「こら!」って励ましてくれる。
ジャズが流行か時代遅れかなんて気にもかけない、ニューオリンズのミュージシャンたちと同じように。
ルシャにアメリカ人の世界遺産認定の博士とやらが、「人工物である橋や砂防ダムを撤去しなさい」と勧告しに、ランドクルーザー10台も連ねて土埃上げてやってくる滑稽さ。彼らにとっては、自然は自分だけのための大きなジオラマ、なのかな。
自然の素晴らしさは、庭にすくっと伸びている木1本からだって十分すぎるほど感じられるのに。
◇今年もやってくる、祈りの月。世界が明日も優しさに満ちていますように。
pianonatsuko.com

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