Alligator通信 2020年7月号 New Life?
季節は進み夏も間近。今年は紫陽花の青紫がひときわ鮮やかに目に飛び込んできます。
県をまたぐ移動の自粛も解除され、あまり普段と変わらぬ日常に戻った方もいらっしゃるでしょう。
私はなんだか一枚脱皮する、位に今までと違う生活になっていますが、それもどこか楽しむ気持ちが出てきました。
ニュースも今までは見出しだけ読み飛ばしていたようなことをゆっくり調べたり、読んだりする時間ができて、なんだか今まで忙しく動き回っていた人生、ちょっともったいなかったなあ、と思ったりもしています。
「移動する」って実はすごくエネルギーのいること。
祖母が105歳まで生きたのは、あまりあちこち移動しなかったのも大きな理由かもしれません。
今まで使っていたエネルギーが自分の中で溜まってきて、さあ、どういう風に出てくるのだろう?
そんな風にじっと待っていることって久しぶりですから。
生活の形が変わっても、音楽の周りをぐるぐるしていることには変わりはないようです。幸せの源ですから。
今月はミントンハウスから、初のライブ配信にも挑戦します。
自分だけの楽しみ、幸せをコツコツと作っていくこと。
生きることの醍醐味の一つです。
朝目が覚めるだけでラッキー。Another Day In Paradise !
7月のライブ___ お店はどちらも感染対策をしっかりしています。
急な変更がある場合もあるので、ご確認、ご予約を頂けるとありがたいです。
体調がすぐれない時は決して無理をなさらずにお休みくださいね。
7/2 関内 Apple solo
7/3 吉祥寺・MEG 高澤綾(tp) 渡邊恭一(ts))新井健太郎(b) 田村陽介(ds)
7/6 川崎 ぴあにしも session
7/8 関内 Apple 紗理(vo)
★7/10 西荻窪・ミントンハウス 古川奈都子トリオ&Gutzz 海付 豊(cl,sax) 佐久間 和 (g) 小林真人(b) ◇◇ライブ配信あり◇◇
7/13 関内 Apple 浅利史花(gt)
7/16 桜木町 ランドマークホテル シリウスラウンジ solo
7/17 川崎 ぴあにしも 海付 豊(cl,sax)
7/22 関内 Apple 鈴木史子(vo)
★7/23 登戸・鳥善丸梅 海付 豊(sax) 移転前ラストライブ!
スケジュール詳細はこちらのカレンダーをご覧ください
◆9月に延期を考えていたル・クラシックのコンサートですが、断腸の思いで、今年は中止することに決めました。
美味しいお料理、久しぶりに出会う人との心弾む会話、それに私たちの音楽が混ざり合ってできる、無二の時間。
でも今は会食、会話とも心から安心して楽しめる状況にはありませんし、この状況が解消されるまでにはもう少し時間が必要でしょう。
心から楽しめるようになったタイミングでかならず再開したいと思いますので、どうぞ、その日を待っていてくださいね。
◇オンラインとかリモート、真っ盛りだけど、考えてみれば、レコードやラジオはリモートの走りだったわけで。それがなかったら私が遥かアメリカ南部の黒人音楽に出会ってどっぷり、になる機会はなかったでしょう。
でも、レコードを聴くほどに、実際の演奏を見たい、聴きたい気持ちが湧いてきて、ニューオリンズに通うことになり、それが叶わない今は、またレコードをかけながら思いを馳せる....。豊かな世界ですね。
◆私のような機械音痴は、ITとかリモートという言葉を聞くと、何でもできちゃうんだろうと思いこむ。ネットで一緒にセッションなんてちょちょいのチョイ!だろう、なんてね。それがとても大変な技術だということを、日々日々思い知らされてます。
急激にポピュラーになったオンライン会議、ZOOMとかSKYPEとかいろいろやってみるんだけど、いざ一緒に音楽をやろうと思うと、これがとんでもなく難しい。ずれる、遅れる、途切れる....。とても音楽にはならない,涙......。
会話って、実は一度に喋るのは一人だから成り立つもので、全員同時に喋ったりはしないのですね。
そして、音楽という、両方で同時に音を出すこと、それが同じタイミングであること、ってこれまた凄いことなんだと、ベーシックなことに改めて感心してしまうのです。
ちなみに今オンラインで一番音が良いのはヤマハのnetduettoというアプリ。こちらは音のみを送るので、映像はskypeとかmessengerとかを音声をミュートして映してます。
◇”Black Lives Matter” 。ジャズを愛しているから、この問題を避けて通ることはできません。
デモに参加はしませんが、この問題の根を考え、問いかけ、話題にすることは絶対に続けようと思います。
人種問題は差別される側より、差別する側に大きな心の問題があると思っています。それがどう解決できるんだろう?
それを自分の手元まで引っ張ってきて、自分にできる行動を取ろう、と思うのです。
差別は羨みだったり、嫌な経験だったり、誰にでも身近に起こることから派生してくる。それを「差別」という大義名分にすり替えようとする心と闘わなくては。他人だの、他の国だのと戦争、なんてしてる暇はないのです。